- Lisk Chainは2026年10月31日に停止し、停止後にチェーン上へ残った資産を回収する公式手段はない
- OKX EuropeのLiskネットワーク出金期限は10月6日06:00 UTC。取引所の期限は本体停止日より早い
- 逆算上の最終目安は、未ステーク資産が10月23日、ステーク中LSKが10月20日。ただし処理遅延を含まないため、推奨は記事確認後すぐの着手
- 自己管理資産の移行は、Ethereum側の受取確定(claim)と残高確認まで終えて完了
Lisk Chainは2026年10月31日に停止する予定です。Lisk公式は、停止後にチェーン上へ残ったLSKやその他の資産を引き出す方法、回収手続きはないと案内しています。一方、終了するのはLisk ChainとDAOであり、Ethereum Mainnet上のLSKが消滅するわけではありません。まず資産の保有場所と状態を確認し、自分に必要な工程だけを選んでください。
あなたのケース別・最短ルート
次の表で開始操作と完了条件を先に確定します。10月23日・20日は、公式が示す約8日・少なくとも約11日を10月31日から単純に引いた逆算上の最終目安であり、安全を保証する締切ではありません。証明可能になるまでの時間、混雑、失敗、DeFiの前処理を考え、推奨期限は全ケースで「今すぐ」です。
| 保有状態 | 開始操作 | 待機 | Ethereum側の操作 | 完了条件 | 逆算目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 未ステークLSK | 公式ブリッジで出金開始 | 証明後7日 | 証明→受取確定 | EthereumでLSK残高確認 | 10月23日 |
| ステーク中LSK | ステーキング画面でunlock | 3日後にunstake+証明後7日 | 出金開始→証明→受取確定 | 元本・報酬の残高確認 | 10月20日 |
| WETH | Lisk上でネイティブETHへunwrap | 証明後7日 | ネイティブETHを出金・証明・受取確定 | EthereumでETH残高確認 | 10月23日より前 |
| LP/貸付/ボールト | 利用プロトコルで解消・引き出し | 前処理+証明後7日 | 対応資産を出金・証明・受取確定 | Ethereumの基礎資産残高 | 独自期限を優先 |
| Ethereum上のLSK | 原則操作不要 | なし | 公式コントラクトを照合 | Ethereumで残高確認 | 対象外 |
| 取引所内LSK | 各社告知を確認 | 各社による | 自動移行または対応網で出金 | 取引所表示・着金を確認 | 各社期限 |
本稿は2026年10月5日時点の一般的な案内で、売買推奨ではありません。操作前にはLisk、取引所、利用中のDeFiプロトコルの最新画面を確認してください。
Lisk Chain停止の対象と影響
Liskが終了すると発表したのは、Ethereumのレイヤー2として運用されてきたLisk ChainとLisk DAOです。チェーン停止後は新しい取引を確定できないため、秘密鍵を持っていても、そのチェーン上の資産を通常の送金やDeFi操作で動かせません。
LSKはEthereum Mainnet上のERC-20トークンとして存続します。今回の資産移行は、新トークンへの一律交換や保有数量を変えるデノミではなく、同じLSKをLisk ChainからEthereumへ出す処理です。技術的にはchain ID 1135のOP Stack系L2ですが、退避判断では「Lisk Chain上か、Ethereum上か」の区別が重要です。Ethereum L2の仕組みはEthereumレイヤー2の解説を参照してください。
保有場所から対応要否を判定する
まなぶ「クリプ先生、ウォレットにLSKが見えたら全部ブリッジするの?」
クリプ「先に接続中のネットワークを見よう。Lisk Chain上なら退避が必要だけど、Ethereum上なら停止だけを理由に動かす必要はないよ。」
ウォレットをLisk Chainへ接続し、LSK、ネイティブETH、WETH、ステーブルコインの残高に加え、過去に利用したDEX、貸付、ボールトも確認します。自動表示されない資産や、元の資産ではなくLPトークン・預入証明だけが見える場合もあります。ガス代を使い切らないよう、前処理と出金の順番も決めます。ウォレット自体の選び方は暗号資産ウォレットの種類と選び方で確認できます。
Ethereum上のLSKは原則操作不要です。Ethereum版LSKの公式コントラクトは「0x6033f7f88332b8db6ad452b7c6d5bb643990ae3f」。取引所内のLSKは取引所が管理しており、自動移行、早期の入出金停止、取引終了など対応が分かれます。「LSK」という銘柄名だけで判断せず、ネットワーク名と公式告知を照合してください。
自己管理LSKをEthereumへ移す一続きの手順

以下を上から順に進めます。ステーキングの仕組み自体は暗号資産ステーキングの解説も参照できます。初出以降は、withdrawを「出金開始」、proveを「証明」、claimを「受取確定」と表記します。どの場合も、受取先のEthereumアドレスと、Ethereum側の証明・受取確定に使うガス代用ETHを先に用意してください。
初めて操作する場合は、いきなり全額を動かす前に画面上のネットワーク、資産、送付先、手数料を読み直します。ただし少額テストにも同じ待機工程やガス代がかかり得るため、期限と費用の余裕を含めて判断してください。
未ステークのLSKは公式ブリッジから出金を始める
公式ブリッジにウォレットを接続し、出金元がLisk、出金先がEthereum、資産がLSKであることを確認します。「LSKをETHへ交換する」画面ではありません。資産名が異なる組み合わせになっていれば、swapや別経路の可能性があるため確定しないでください。
- ブラウザのアドレス欄で公式URL「ブリッジ.lisk.com」を確認する。
- ウォレットの接続先がLisk Chainであることを確認する。
- 出金するLSK数量と受取先のEthereumアドレスを確認する。
- ウォレットに表示される署名内容、ネットワーク、手数料を確認してwithdrawを送信する。
- ブリッジ履歴またはトランザクション履歴を保存し、次のproveへ進める状態を追跡する。
withdrawのトランザクションが成功しても、Ethereum側でLSKを自由に使える状態にはまだなっていません。これは出金プロセスの開始です。ブラウザを閉じてもオンチェーンの状態は残りますが、後続操作を忘れないよう日時とトランザクションハッシュを控えます。
ステーク中はunlock後に3日待ってunstakeする
ステーク中のLSKは、そのままブリッジできません。公式のステーキング画面でunlockを開始し、3日の待機後にunstakeします。DAO終了に伴って解除ペナルティは撤廃済みとされていますが、unstake前の3日待機は残ります。ペナルティがないことを「即時に出金可能」という意味に読み替えないでください。
unstake後は、未請求のステーキング報酬があるか確認し、必要なclaimを行います。そのうえで、ウォレット残高へ戻ったLSKをブリッジします。ステーク元本だけ移して報酬を残す、unlockだけ実行してunstakeを忘れる、といった漏れを防ぐため、各状態を画面で確認します。
出金開始・証明・7日待機・受取確定を行う
まなぶ「クリプ先生、出金開始が成功したら終わり?」
クリプ「まだ途中だよ。履歴に証明可能と出たらEthereumへ切り替えて証明し、7日間の異議申立期間を待って受取確定まで進めよう。」
- 出金開始(withdraw):Lisk Chainで出金トランザクションを送信し、ハッシュを保存する。
- 証明(prove):公式ブリッジ履歴が「prove可能」になったら、ウォレットをEthereum Mainnetへ切り替え、証明トランザクションを送る。
- 待機:証明後、7日間の異議申立期間(challenge period)が終わるのを待つ。
- 受取確定(claim):履歴が「claim可能」になったら、Ethereum Mainnetのまま最終トランザクションを送る。自動実行ではない。
- 残高確認:EthereumのウォレットとEtherscanで、受取アドレス、資産、数量、成功状態を照合する。
途中でブラウザを閉じてもオンチェーン記録は残ります。同じアドレスを公式ブリッジへ接続し、出金履歴から次の操作へ進みます。証明と受取確定にはそれぞれEthereumのガス代が必要です。
Ethereum Mainnetのガス代用ETHを準備する
proveとclaimはEthereum Mainnet上のトランザクションなので、Ethereum側の同じウォレットアドレスにガス代用のETHが必要です。Lisk Chain側にETHがあっても、Ethereum Mainnet上のガス代としてそのまま使えるわけではありません。ネットワークごとの残高を分けて確認します。
ガス代はネットワーク状況で変わります。調査資料から固定額は示せないため、操作時にウォレットが提示する見積もりを確認してください。ETHを取引所から送る場合も、出金ネットワークがEthereum Mainnetであること、受取アドレスが正しいこと、取引所側の最低出金額や処理時間を確認します。
WETH・LP・貸付・ボールトを出金可能な形へ戻す

本記事が扱うのは全プロトコルに共通する退避順までです。個別UI、返済条件、独自期限は利用先の公式案内を優先してください。DeFiの基本はDeFiとは何かで確認できます。
| 資産・状態 | Lisk上で戻す状態 | ブリッジ後の完了判定 |
|---|---|---|
| WETH | unwrapしてネイティブETH | EthereumのETH残高 |
| LP | DEXで流動性を解消し基礎資産 | 各基礎資産の残高 |
| 貸付 | 必要なら返済し、預入資産を引き出す | 引き出した基礎資産の残高 |
| ボールト | 持分を償還し基礎資産 | 償還した基礎資産の残高 |
LSK以外の資産は、表示されている形のまま公式ブリッジへ送れるとは限りません。特にWETH、LPトークン、貸付の預入証明、ボールトの持分は、元になる資産へ戻してから退避します。先にブリッジだけを開き、一覧に出ない資産を放置しないようにしてください。
WETHはLisk上でネイティブETHへunwrapする
WETHはERC-20形式で扱えるように包んだETHです。公式FAQでは、Lisk Chain上のWETHをnative ブリッジで戻す前に、Lisk上でネイティブETHへunwrapするよう案内されています。WETHとETHは価値の対応を意図した資産でも、トークン形式とチェーン上の扱いは同じではありません。
unwrapはLisk Chain上で行うため、その操作に必要なガス代も考えます。完了後、ウォレットのネイティブETH残高が増え、WETH残高が減ったことを確認します。偽コントラクトや非公式の交換画面を避け、利用したプロトコルまたは公式案内から正しい操作先を確認してください。
LPは解消して基礎資産へ戻す
流動性プールへ資産を預けると、持分を示すLPトークンを受け取ることがあります。このLPトークンを標準ブリッジでEthereumへ動かしても、元のプール資産を受け取ったことにはなりません。利用したDEXで流動性を引き出し、LSK、ETH、ステーブルコインなどの基礎資産へ戻します。
解消時には、プールの残高、価格変動、手数料、受取予定数量を画面で確認します。本稿の資料には個別プールの状態や交換経路までは含まれないため、最適な売買や交換を断定できません。退避のために必要な処理と、相場観に基づく取引判断を分けて考えてください。
貸付・ボールトの資産を各プロトコルから引き出す
貸付サービスへ預けた資産やボールトへ入れた資産は、ウォレットでは預入証明や持分として表示されることがあります。利用したプロトコルの画面でwithdrawまたはredeemを行い、基礎資産をウォレットへ戻してからブリッジします。借入が残っている場合は、担保を自由に引き出せないこともあります。
ここでは各プロトコルの契約条件が優先されます。返済、ポジション解消、報酬claimなど必要な工程を確認し、トランザクションごとに成功状態と残高を見ます。UIが使えない場合にコントラクトを直接操作する方法もありますが、初心者が未確認の手順を試すと誤操作につながるため、公式サポートや技術資料を確認します。
プロトコル独自の終了期限も確認する
チェーン全体の停止が10月31日でも、DeFiプロトコルがUIや流動性をそれより前に終了する可能性があります。公式サイト、公式フォーラム、公式SNSの告知を確認し、引き出し受付やフロントエンドの終了日時を記録してください。
複数プロトコルを使っているなら、資産名、プロトコル、状態、必要操作、独自期限、トランザクションハッシュを表にします。終了間際はガス代不足やトランザクション失敗への対応時間が少なくなるため、ブリッジの7日待機だけでなく、前処理の失敗や再試行も含めて余裕を持たせます。
取引所の対応期限は10月31日より早い場合がある
取引所は、チェーンが止まる前に入出金を停止して残高確認や移行処理を行います。そのため、利用者が取引所へLisk版LSKを入金したり、取引所からLiskネットワークへ出金したりできる期限は、10月31日より早い場合があります。記事公開時点の例を参考にしつつ、自分の取引所の最新告知を優先してください。
OKXはLiskネットワーク出金を10月6日06:00 UTCに停止予定
OKX Europeの2026年9月29日付告知では、Liskネットワークの入金は停止済みで、出金は10月6日06:00 UTCに停止予定とされています。これはLisk Chain本体の10月31日より大幅に早い日程です。一方、OKXはEthereum ERC-20版LSKの入金を9月18日、出金を9月21日に開始したと別の告知で説明しています。
ここから分かるのは、同じ取引所でも「Liskネットワーク」と「Ethereumネットワーク」で受付状況が異なることです。LSKという銘柄名だけを見て送らず、出金側と入金側で選択するネットワークが一致するかを確認します。地域別サービスで条件が違う可能性もあるため、自分の口座に表示される告知を参照してください。
OKJの対象LSKは利用者操作なしで1対1移行予定
OKJは、同社口座で預かっている対象のLisk版LSKを、数量を変えずERC-20版へ1対1で移行する予定と案内しています。対象残高について利用者による操作は不要とされますが、移行作業に伴って入出庫が停止します。
自動移行という言葉があっても、対象となる基準時点、停止期間、再開後の対応ネットワークを確認する必要があります。自己管理ウォレットの資産まで取引所が自動で処理するわけではありません。取引所口座外の資産は、自分で対応要否を判定します。
入出金終了済み・移行済みの取引所もある
INDODAXはLisk Mainnet版の入出金を9月20日19時(UTC+7)で終了したと案内しています。PhemexはLSK/USDT現物の上場廃止とともに、LSKの通常入出金を9月3日10:00 UTCに終了したと告知しました。Krakenは過去にEthereum MainnetのERC-20 LSKへの1対1移行を処理し、旧版の取扱いを終了したと説明しています。
これらは各社の対応が一律ではないことを示す例です。入出金停止、ネットワーク移行、取引ペア廃止はそれぞれ別の出来事です。「取引できるからLiskネットワークで入金できる」「入金できないから口座内のLSKも消える」とは限りません。機能ごとの状態を確認してください。
送金前に対応ネットワークと入金可否を照合する
取引所へ送る場合は、取引所のLSK入金画面で対応ネットワークを選び、表示された入金アドレスと注意事項を確認します。送金元がLisk Chainなのに、取引所がEthereum ERC-20版しか受け付けていない場合、直接送ってはいけません。先に公式ブリッジでEthereumへ退避し、Ethereum版LSKの入金可否を確認する流れになります。
逆に、取引所から出金するときも、出金ネットワークと受取ウォレットの接続先を合わせます。アドレス形式が似ていても、ネットワークの取り違えは防げません。少額送金を検討する場合も、最低額、手数料、受付期限、回収可否を確認してから実行します。
退避はEthereum側の着金確認まで終わらせる
退避の完了条件は「Lisk Chainで送信ボタンを押した」ではなく、「Ethereum側でclaimが成功し、正しいトークン残高を確認できた」です。途中状態を見落とさないよう、ブリッジ履歴、ウォレット、ブロックエクスプローラーの三つを照合します。
ブリッジ履歴でproveとclaimの状態を確認する
公式ブリッジの履歴で、対象のwithdrawがどの状態にあるか確認します。prove待ち、challenge period中、claim可能、完了といった表示を追い、次の操作が必要か判断します。ウォレットを別ブラウザで開いた場合も、同じアドレスを接続して履歴を確認します。
トランザクションハッシュ、実行日時、数量、送信元・受取先アドレスを控えておくと、問題が起きたときに状態を説明しやすくなります。サポートへ相談するときも秘密鍵やシードフレーズは渡さず、公開情報であるトランザクションハッシュを使います。
EthereumウォレットでLSKの着金を確認する
claimトランザクションが成功したら、ウォレットをEthereum Mainnetへ切り替えてLSK残高を確認します。ウォレットの資産一覧にLSKが表示されなくても、EthereumアドレスをEtherscanで検索し、公式コントラクトのToken Holdingsや移転履歴を確認できます。
数量が想定と一致しない場合は、元の数量、ブリッジ履歴、手数料表示、別アドレスへの送付がないかを確認します。原因を確かめないまま、同じ操作を繰り返したり、SNSで連絡してきた非公式サポートへ接続したりしないでください。
公式コントラクトを照合してトークンを表示する
Ethereum版LSKをウォレットへ追加する場合は、公式ドキュメント記載のコントラクト「0x6033f7f88332b8db6ad452b7c6d5bb643990ae3f」を使います。Etherscanでも同じコントラクトがLSK ERC-20 Tokenとして確認でき、小数点以下の桁数は18です。
検索結果の広告、コピーサイト、DMに貼られたアドレスだけを根拠に追加しないでください。少なくともLisk公式ドキュメントとEtherscanの両方で一致を確認します。ウォレットへトークンを表示する操作自体に、秘密鍵やシードフレーズをウェブサイトへ入力する必要はありません。
直前対応を避けて失敗や混雑の余裕を持つ
公式資料の工程を単純に足しても、未ステークの出金で約8日、ステーク中なら少なくとも約11日が目安です。実際には、proveできる状態になるまでの時間、Ethereumの混雑、ガス代の準備、失敗トランザクションの再実行、DeFiポジションの解消などが加わる可能性があります。
したがって、理論上の最終日を狙うのではなく、できるだけ早く資産確認を始めることが重要です。期限を過ぎた場合の回収策が公式に用意されていると期待せず、claimと着金確認を含む全工程を10月31日より前に終える計画を立てます。
期限前に避けたい誤操作と詐欺
まなぶ「クリプ先生、“移行サポート”からシードフレーズを入力するよう言われました。急いだ方がいいですか?」
クリプ「入力してはいけないよ。正規のブリッジやサポートが秘密鍵やシードフレーズを求めることはないんだ。公式URLを自分で確認しよう。」
サービス終了や移行の時期は、「期限が迫っている」と不安をあおる偽サイトや偽サポートが現れやすい場面です。急ぐ必要があることと、確認を省いてよいことは別です。操作の前に、URL、ネットワーク、資産、アドレス、署名内容を一つずつ確認します。
LSKからETHへのswapを退避手順と混同しない
ブリッジは同じ資産を別ネットワークへ移す仕組みで、swapは異なる資産を交換する取引です。今回、Lisk Chain上のLSKをEthereum版LSKとして退避したいなら、LSKからLSKへのネットワーク間出金です。LSKからETHを選ぶと、交換経路がない、または想定外の取引になる可能性があります。
画面で受取資産がLSKになっているか、受取ネットワークがEthereumになっているかを確認します。価格や交換レートが表示されている場合は、ブリッジではなくswap画面を開いていないか立ち止まってください。
Lisk版とEthereum版の送付先ネットワークを取り違えない
Lisk ChainもEthereumと互換性のあるアドレス形式を使うため、同じ「0x」から始まるアドレスが表示されてもネットワークが正しいとは限りません。取引所がEthereum版のみ対応しているなら、Lisk Chainからその入金アドレスへ直接送るのではなく、公式手順に従ってEthereumへブリッジしてから送ります。
また、トークンコントラクトもネットワークごとに確認します。同じシンボルの偽トークンは作成できるため、「LSK」という表示だけでは真正性を判断できません。公式コントラクトとチェーンIDを合わせて確認します。
公式URLを直接確認し秘密鍵やシードを入力しない
公式サイトへはLiskの公式告知や自分で保存したブックマークから移動し、ドメインを確認します。検索広告、SNSの返信、DM、チャットのリンクは、見た目が似た偽サイトへ誘導する可能性があります。ウォレット接続後も、署名や承認の対象を確認します。
秘密鍵やシードフレーズは、Lisk、ブリッジ、取引所のサポートを名乗る相手にも伝えません。入力を求められたら操作を止め、公式サポートへ別経路で確認してください。詳しくは暗号資産詐欺の予防ガイドと秘密鍵の管理方法を参照してください。
2024年の旧L1移行と今回のL2停止を区別する
Liskには、2024年に停止した旧Lisk L1から現在のL2へ移行した経緯があります。Exodusの案内では、その旧L1からL2への2年間のclaim・移行期間は2026年5月21日に終了しています。今回の記事で扱うのは、その後に運用されてきたLisk L2の2026年10月停止です。
古いウォレットや過去の告知だけを見ていると、どのチェーンの資産かを誤認する可能性があります。取引履歴、アドレス、利用したウォレット、ネットワーク名を確認し、旧L1移行の問題と現在のL2退避を混ぜないでください。
2024年に停止した旧Lisk L1からL2への移行期間は、Exodusの案内では2026年5月21日に終了済みです。今回扱うのは、その後のLisk L2停止です。DAOの焼却やLSKの新用途は、今回の退避操作とは別論点です。
まとめ:保有場所を特定しclaimと着金まで確認する
Lisk Chain停止への対応は、LSKを保有しているという事実だけでは決まりません。Lisk Chain上の自己管理資産なら退避が必要で、Ethereum上のLSKなら停止に伴う操作は原則不要、取引所内なら各社の方針に従います。DeFiを使っている場合は、WETHのunwrap、LP解消、貸付・ボールトからの引き出しを先に行います。
- ウォレット、取引所、DeFiを含めて資産の所在を一覧にしたか。
- Lisk Chain上のLSKがステーク中か確認したか。
- WETH、LP、貸付、ボールトを基礎資産へ戻したか。
- 公式ブリッジでwithdrawを開始し、Ethereum側でproveしたか。
- 7日間のchallenge period後にclaimしたか。
- Ethereum上の公式LSKコントラクトと残高を確認したか。
- 取引所やプロトコル独自の早い期限を確認したか。
- トランザクションハッシュと実行日を記録したか。
最も重要なのは、withdrawを完了扱いにしないことです。Ethereum側でclaimし、正しいアドレスへ着金したことを確認して初めて退避が終わります。公式が停止後の回収手段はないと案内している以上、直前まで待たず、公式情報を照合しながら一工程ずつ進めてください。